薬膳のお話⑧【疲れにくい体のために】

更新日:2021年9月24日

長崎の鍼灸院、陽鍼はり灸(ヒバリハリキュウ)オーナーの岳下です。


今回は、疲れにくい体のために摂りたい食材についてお話したいと思います。



肉体的な疲れ


最近、疲れやすいと感じることはありませんか?


疲れには、肉体的な疲れと精神的な疲れの二種類があります。


まず肉体的な疲れについてご説明します。


一番多く見られるのは、過剰な運動や長時間の作業です。


当院の患者さんでも、年齢とともに衰えつつある筋力を補うために、年齢や体力にそぐわない過剰な運動を行い、体調を崩したり腰や足などを痛めてしまう方がいらっしゃいます。


また、デスクワークなどで長時間目を酷使したり、座りっぱなしの作業の場合も肉体疲労は起こります。


一人一人に合った適度な運動は血流をよくし健康にもよいのですが、やりすぎは毒です。


東洋医学でも動作と五臓、損傷するものの関係性について



久視(長時間何かを見る)→肝・心に影響→血を損傷する

久臥(長時間横になる)→肺に影響→気を損傷する

久坐(長時間すわる)→脾に影響→肉を損傷する

久立(長時間立つ)→腎に影響→骨を損傷する

久行(長時間歩く)→肝に影響→筋を損傷する


といわれています。


長時間の動作には関連する臓器の損傷にも注意が必要です。



精神的な疲れ


次に、精神的な疲れについてご説明します。


一番多くみられるのは、ストレスが原因の疲れのようです。


職場の人間関係や家族、親戚、友人、知人との付き合いの中での不快な刺激や、結婚などの大きなイベント、子供の受験、親の介護などといった日常の変化の中で抱える悩みも、精神的な疲れの引き金になります。


東洋医学では精神状態と五臓の関係性について



喜び→心を損なう

思慮→脾気を損なう

憂い→肺を損なう

恐れ→腎を損なう


といわれています。


過度な感情の変化は臓器に影響を及ぼすことがお分かりいただけるでしょうか。



疲れを解消する食材の選び方


慢性的な疲れを改善する食事は、症状や原因などによって弁証を立て、その弁証によって一人一人に合った薬膳を考えることが大切です。


弁証を立てる場合は、東洋医学に精通した鍼灸師や漢方医などにご相談いただけるといいかと思います。


また、体に必要な作用によっても食材の使い分けは必要です。


今回はその一部についてご紹介したいと思います。


  • 補脾益気【脾の機能を高め気を補充する】

米、やまいも、じゃがいも、かぼちゃ、キャベツ、いんげん、栗、はちみつ、鶏肉、牛肉


  • 養血安神【血を増やして精神を安定させる】

にんじん、ほうれん草、ぶどう、落花生、イカ、タコ


  • 滋陰清熱【陰虚を解消し熱を冷ます】

セロリ、せり、トマト、きゅうり、小松菜、アスパラガス、白きくらげ、白ゴマ、牛乳、卵、豚肉、ホタテ貝、牡蠣


  • 疎肝理気【肝気を巡らせる】

そば、たまねぎ、らっきょう、エンドウ豆、大根、みかん、レモン、きんかん



ぜひお試しください。





今までの『薬膳のお話』はこちらです。


次回の『薬膳のお話⑧』は9月30日(木)の予定です。


 

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