薬膳のお話③【体質を考える】

更新日:2021年9月13日

陽鍼はり灸(ヒバリハリキュウ)オーナーの岳下です。



アメリカ人の不思議


今日たまたま施術した患者さんと精進料理についてお話していた中で、話題はアメリカ人の食生活のことになりました。


テレビや映画を見ていても、アメリカ人が手料理をしている姿をあまり見ない。ジャンクフードばかりを食べているイメージがある。アメリカ人はどのようにして健康を維持しているのだろうという疑問を投げられました。


確かにハリウッド映画でお母さんが手の込んだ料理をしている風景はあまり見ないような気もします。


近年ではアメリカでもベジタリアンやヴィーガンが増え、健康志向は高まっていますが、精進料理のような食材を丁寧に下ごしらえする等の工夫を施すというような食文化ではないような気もします。


また、日本では以前から生活習慣病の増加の原因を≪食生活の欧米化≫とする向きがありますが、本当でしょうか?


今日はこの食文化の違いについてお話したいと思います。



体質の違い


そもそも、日本人と欧米人では体質が違います。


東洋医学的に日本人は【気虚体質】が多いと言われています。


【気虚体質】とは体内の気のエネルギーが少なくなったときに現れる体質です。


症状としては


疲れやすい、無気力、手足が重だるい、声が小さい、あまり動きたくない、風邪をひきやすい、胃腸が弱い


などがあります。


あくまで日本人に多いということで例にあげましたが、体質には様々な分類があり、ここに当てはまらない方ももちろいらっしゃると思います。



逆に欧米人には【陽盛体質】が多いと言われます。


【陽盛体質】とは臓腑の働きが強盛になることによって現れる体質です。


症状としては


興奮しやすい、体格が良い、暑がり、食欲が旺盛、呼吸が荒い、汗をかきやすい


などがあります。


こちらももちろん大枠なので当てはまらない方もいらっしゃると思います。

また、住んでいる地域の気候などによっても体質は影響を受けます。


この違いについて元をたどると、【農耕民族】と【牧畜民族】の生活の違いが浮かび上がります。



農耕民族と牧畜民族


【農耕民族(日本人)】の食生活は基本的に高炭水化物・低脂肪で、農耕による長時間労働のため、炭水化物から得たエネルギーはどんどんと代謝されました。


これにより自然と血糖値の上昇が少なく、インスリン分泌量が少ない体質になっていきます。


元々インスリン分泌量が少ない体質なので、高カロリーの食事を摂り過ぎると血糖値が抑えられなくなりやすいのです。


対して【牧畜民族(欧米人)】は、一度に大量の肉を食べても血糖値の上昇を抑えられるよう、十分なインスリン量が分泌される体質になっていきました。


こちらは自然と高カロリー食に強い体質になっていきます。


ほどほどの高カロリー食には強いのですが、高カロリー食による肥満はインスリンの分泌を低下させるため、限度を超えると血糖値の上昇を抑えられなくなります。


こういった元来の体質の違いから、同じ食材を摂取しても体への影響は異なるといえます。

人種に関わらず、自分の体質を見極めて食材を選びたいですね。



気虚体質の方におすすめの食材


本題の薬膳ですが、日本人に多い【気虚体質】の方は気を補う食材を用います。


日本でも手に入りやすい食材ですと


もち米、山芋、じゃがいも、かぼちゃ、キャベツ、カリフラワー、いんげん、豆類、干し椎茸、栗、ハチミツ、タラ、いわし、カツオ、スズキ、サバ


などがあります。


これらの食材で胃がもたれやすい方は加えて気のめぐりを良くする食材


そば、玉ねぎ、らっきょう、みかん、レモン


などを合わせると良いようです。


食材によってですが、気虚を補う場合は温かく調理することをおすすめします。




明日は『美容鍼のお話③』です。





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