薬膳のお話②【秋の食材】

更新日:2021年8月15日


陽鍼はり灸(ヒバリハリキュウ)オーナーの岳下です。



立秋が過ぎ、暦の上では秋になりましたね。


今週は全国的に雨が続き、夏の暑さもあまり感じられない日が続いています。


今日は季節の薬膳のお話です。



季節によって変わる薬膳


日本での季節は


春・夏・秋・冬


ですが、中医学の五行学説では


春・夏・長夏・秋・冬


の五つの季節(五季)に分けます。


これは中医学発祥の黄河流域の気候に合わせたもので、この地方では夏の終わりから秋の始めに雨の続く季節があります。


日本では梅雨にあたりますね。


”立秋”は中国の暦のようなもので、一年を12の「節気」(正節ともいいます)と12の「中気」に分類し、それぞれにつけられた季節を表す名前のひとつです。


”立秋”は中気にあたります。


中気の【気】とは目に見えないもので、流動的に運動して作用をおこすとされています。


目に見えない季節の【気】によって私たちの体も多く影響を受けることになります。


そこで、昔から季節に合わせた薬膳を摂ることで【気】の影響を受けにくくする習慣が生まれます。


ちなみに、暑い夏から徐々に涼しくなって寒い冬に入っていくこの時期は収穫の季節でもあり、昔からの習わしとして芽が出るものを食べてはいけないと言われています。


おせち料理の食材として有名な"くわい"は大きな芽が出ることから縁起物として使われますが、この時期は食さない方が良さそうです。



陰陽五行と薬膳の関係


先日『陰陽五行のお話②』でも触れましたが、"陰陽"にも変化が現れます。


自然界では"陽盛"から"陰盛"に変わり、陰の【気】が少しずつ盛んになってきます。


人体の"陰陽"も陽消陰長となり、冬を超える準備に入っていくので、環境の変化と体の変化を常に念頭に置いて食養生を考えるといいかと思います。


また、秋は『薬膳のお話①』でも少しお話した五臓のうち【肺】の機能が盛んになる季節でもあります。


【肺】はとてもデリケートで潤いを好み、乾燥を嫌う特徴があるので、咳や喘息、胸痛などの症状が起こりやすくなります。


秋の初め(ちょうど今の時期)は残暑と乾燥した秋気の影響で体の津液(水)不足になる傾向があるので、涼性で甘味や苦味の食材や中薬を使って余熱を清めて津液(水)を生じさせる必要があります。



秋の食材


よく用いられる食材は


あわ・れんこん・きゅうり・トマト・松の実・白ゴマ・黒ゴマ・柿・びわ・りんご・梨・牛乳・卵・豆腐・貝類など



日本でもこの季節に食卓に並ぶ食材が多いですね。


余熱を清めるためにも食後には秋の果物を採るのがいいでしょう。



明日は

『肩こりや背中のこわばりでお悩みの方①』

です。


気になる方はぜひご覧ください。

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